図面ってクリエイティブ?
先日よりとあるカフェの図面を書いています。思うところがあったのでブログにしたためようかと。図面を書くことはデザインか?クリエイティブな作業か?という疑問があったとして、その答えは「YESでもあり、NOでもある。」です。
平面プランを考える作業そのものは、かなりクリエイティブです。決められた面積の中に、「カフェ」を創っていくのと同じです。コンクリートなどで囲われた空間がある(スケルトンの物件)状態を、誰が見ても「カフェ」と見えるようにするのですから。
そして、 クライアント様のイメージを図面上に表現していきつつ、カフェとして使いやすく、無駄が極力発生しない、オペレーションに優れたものに仕上げつつ、将来のお客様にとって何かしらメリットがあり、しかも、記憶に残るようなお店に…。と、考え出すとキリがないのです。
無駄な鉄砲はお客様の負担になって帰ってくる
様々なプランの中から優れていると思うものを、図面製作という作業を通じて紙面に落とし、紙面の上でイメージしてみる。そういうところからプランニングはスタートします。簡単に言うと、イメージして、書いて、消して、また、イメージしての繰り返しです。
最高に良いものを求めるなら、とにかく沢山の平面プランを作成すれば良いのかもしれませんが、カフェは事業である以上、そのコストが、将来のお客様の負担になるのは避けなければいけませんし、お店としても良いとは思えません。だからこそ、限られた予算や時間の中で考えうる最高のプランをクライアント様に提供するのがプロデューサーの仕事であると思います。
すべてはイメージするところから
当然、カフェのプランや図面には、正解がある部分(建築物として、基本的なカフェとして)と、正解がない部分(クライアント様やお客様が気に入るかどうか?)と、正解を創っていく部分(リピーターとなるかどうか?)などが混在しています。
もちろん、平面プランや内装、家具だけで、お客様が定着するわけではないので、プロデューサーとしての仕事は、図面を書いたところで10%くらいしか進行していないということになりますが、それでも、すべてが積み重ねなので、プランの上に実際の図面が乗りますし、図面の上に内装工事が乗り、内装工事の上に料理やサービスが乗り・・・。と、
本当にすべての物事は、計画(プランニング)から始まりますし、計画にしっかりと時間と労力を使うことは、トータルの時間やコストを節約します。プランニングにはイメージが重要です。まずは、図面に落としたカフェで、お茶をしてみるところから、ですね。
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