続きです。前回のエピソード【(7)物件探し】はこちらからどうぞ。
意中の物件と巡りあったとして、いよいよ物件の交渉と契約です。あなたの出店計画の中で、はじめて第三者との折衝をし、大きなお金が動くタームです。
前提は、どれだけ理想的な物件であったとしても、「他にも物件はある。良い条件でないなら契約しない」という、強い意志を持って臨めるかどうか?です。
この「駆け引き・交渉」を有利に進める方法についても、今後このブログやnoteで書いていきたいと思います。要はゲーム理論の話です。ビジネスの基本はWin-Winですが、その中にゼロサムゲームも存在するのは事実です。交渉には常に十分な戦略と戦術を持って挑みたいところですね。
話がそれてしまいました。
条件が煮詰まってくれば、契約の詳細を良く理解しましょう。いろいろな項目がありますが、最低限下記は抑えておきましょう。ある程度詳しく、かつ信頼できる方に、契約書を一緒に見てもらった上で、「契約=押印」した方が何かと安心だと思います。
契約年数
契約形態
退去時の負担
更新料
この時点から、あなたはか弱い消費者ではありません。事業者です。個人の居住でアパートを借りる場合と違って、事業者同士は対等ですので、基本的には契約書に従うのがルールです。個人であれば消費者に明らかに不利な条件があっても無効になる等、消費者を守る法律によって保護を受けられる場合が多いですが、事業者同士の契約は基本的に自由契約なので、しっかりと書面を読んでから契約しましょう。
EMPORIOが入っている物件のオーナーさんは、有名な厨房機器メーカーの方で、契約はオーナーさんの個人事務所で行いました。もちろん、不動産者さん、我々の3者が契約書を読み合わせ、お互いに合意の上で、それぞれが契約書に押印しました。
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