私がEMPORIOというカフェをはじめるに当たって、どういった考えを踏まえて、何をしてきたのか。「開業までの道のり」というカテゴリにまとめて、続けて書いてみたいと思います。
「どんなお店にする?」のその前に
開業本などで語られる開業までのフローチャートでは、コンセプトをいの一番に決定することを薦められる場合が多いようです。これはカフェ開業ありきの考え方で、それも勿論正しいのですが、私の場合はもっと噛み砕いて「何屋をするのか?」というのを、自分の中で明確にする必要がありました。お客様に何を提供して、いくら対価をもらうのか?を考えた時、「たくさんのお客様に」「低単価で喜んでもらえるような飲食店をやりたい!」という一つの核があり、その先に【カフェ】という選択肢があり、「コーヒーが好き」「協力者にデザイナーやバリスタがいる」「ノウハウがある」等という気持ちや既にある技術・知識が後押ししました。
何故わざわざ低単価で客数の多い業態を望んだのか?という問いにも、いくつも答えはあるのですが、あえて一つ挙げるなら”ひとつの飲食店舗でありながら、多くの展開可能性が感じられた”というところでしょうか。
低単価のお店(カフェ)ならではの客数の多さが魅力的だったことをはじめ、運営することで可能になる情報収集や、営業する中で出来る情報発信、カフェを運営することで得られる血の通った知識をいかして、開業支援ビジネスに乗り出したいという気持ちもありました。そういう複合事業の窓口となるような場所が必要で、カフェはそれをすべて受け止めてくれる一つのスタイルであったとも言えます。
もっと簡単に!
ここまで難しく考えず、最初から「売りたい商品(や、メニュー)」が既に心の中で決まっている場合も、その商品でどんなスタイル【カフェ/レストラン/居酒屋】をやるのか?あるいは、その商品だけを販売するショップになるのか?という選択肢もあえて検討するのが「業態を考える」ということです。
このあたりは、ひとりでも、仲間とでも、想像力を働かせることで、より立体的に商売のアイデアが膨らんでいくところなので、時間をかけて醸造していきたいところです。
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