ほとんど全ての企業は、なんらかの”目標”や”理念”、”理想”などがあって、起業されるのだと思います。
理念を追求するという事は、それを追求するためのコストに追いかけられ続ける事を意味します。理念を追求するために組織をつくります。組織を存続させるために、資金が必要になります。その資金の源泉が、理念からであれば良いのですが、なかなかそういうわけにもいきません。
例えば、お金だけを目標とした組織は、存在そのものの意味が薄いと思いますが、資金のない理念は、存続の余地がありません。
最初は崇高な理念を掲げて始まった企業であっても、その資金の必要性から、徐々に理念やその責任から遠ざかったりするようになります。組織が大きくなっていけば行くほど、可能性は高いでしょう。その理念や事業そのものに対する責任者と実行する人間との距離が遠くなるからです。
自身が理念を掲げ、自身のコストを自身の売上や利益から捻出しているような場合や、理念を追求することを目的とした人だけが集まった組織などは、自身の報酬や待遇よりも、理念の追求を行うものと考えられますが、組織の肥大化に伴い、そういう訳にもいかなくなるのは想像に難しくありません。
もちろん、組織の大小に関わらず、資金的な面から、理念の追求に制約を受けることも事実です。理念とコストのバランス。企業の経営には、さまざまなバランス感覚が必要だと思いますが、これも重要なもののうちのひとつだと思います。
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