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開業までの道のり(3)商品開発をしよう

更新日:2018年8月14日

続きです。前回のエピソード【(2)コンセプトを決めよう】はこちらからどうぞ。


本題の前にまず、念のための説明を。実際の現場では、本ブログで記述する「#カフェ開業フロー」の【1~3】は、どれが最初でもかまいませんし、本来は平行して行うべきものです。というのも、とにかくお店を持ちたい人、自慢の商品を売りたい人、店舗を通して伝えたいメッセージがある人…など、出店の動機も人それぞれだから。といったところでしょうか。業態・コンセプト・商品開発、考えた結果をつき合わせながら、相互にブラッシュアップしていけると理想的です。


手前味噌ですが、当店の人気メニューをご紹介します。

EMPORIOの「デミグラスソース・オムライス」じっくり煮込んだデミソースと、とろとろの卵が贅沢感を演出しながらも、価格は店舗メニューの中では比較的安価な980円。初来店のお客様の注文率も高い人気メニューです。

美味しさは主観的。美味しさは広がりを産む。

【商品そのもの】は、業態やコンセプトと同じように重要です。なぜなら、お客様の関心が最も集中する部分であり、(飲食店であれば)基本的な判断基準が「おいしい/おいしくない」に集約されているからです。

そもそもおいしさというのはほぼ主観なので、判断も定義も非常に難しいのですが、最低限、調理者の技術レベルや完成品のクオリティー等の「味」「こだわり」の両面が昇華されはじめてお客様に「おいしい」として伝わるものだと思います。その時お客様が抱いたポジティブな印象が、再来店や口コミに繋がって、人から人へと広がっていく。


いつでも、同じように。自信を持って出せる商品が「おいしい」。当然ですが、店舗にとってこんなに心強い武器はありません。



味だけで満足感は作れない

飲食店側が考えなければいけないのは、味だけではなく、見た目、香り、提供方法、ネーミング、食べ方などの経験、再現性(何度作っても同じものが出来る)、持ち帰れる場合はラッピング、などさまざまです。これら全てを踏まえた上で、その店を代表するような、「核商品」を開発したいところです。店舗の「らしさ」が伝わりやすい、話のタネとしてお友達に紹介しやすい、など、「おいしい」以外の部分でも、お客様に喜んでもらえるような何かを、商品やサービスに組み込んでいければ、オンリーワンのお店が出来上がるのかもしれません。


ふたたび参考に当店のアサイーボウルをご紹介します。(オンラインショップはこちらです)

EMPORIO名物のアサイーボウルは冷凍商品として店頭・オンラインショップで販売しています。この開発が出来たことで、EMPORIOはデパート催事やイベント出店も可能になりました。

飲食店開業を検討される方は元々お料理が得意な方や、キッチン業務の経験有りなどの腕に覚えのある方も多くいらっしゃいますが、サービスのお仕事から飲食開業を目指す方や、脱サラの方、企業さんの出店というケースも多数あり、「味」「体験」「価格」のバランス感覚が求められる商品開発が難航する場合も多々あるようです。ご自身だけで開発を進めるのは危険、とまでは言いませんが、得意な分野を自分で追求しつつ、専門家の手を上手に借りた方が(あるいは各種の専門家に任せ、自分でディレクションをした方が)、結果的に良いものが安く仕上がるように思います。


 

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